リクライニング時に異音またはロックが外れる(Elite)
チェアをリクライニングする時や椅子の背もたれを上げる時に音やひっかかり、ロックが外れる場合は、座面下の歯車干渉による影響の可能性が高いです。こちらはチルト調整や、潤滑油、またはケーブル調整のいずれかを行うことで解消できます。下記の対処方法を順番に記載いたします。
1.チルトを調整する2.シリンダー接続部に潤滑油を付ける3.チェアを倒して、操作出来る状態にする4.ケーブルを調整する手順1:リクライニングケーブルを見つける手順2:ケーブル調整の構造を理解する手順3:ケーブル調整を行う
1.チルトを調整する
下記の動画症状の場合、座面下のシャーシ部分からの異音の可能性が高く、チルトを「+」の方向へ3〜5回ほど回して張りを調整することで、解消できる可能性が高いためまずはこちらをお試し下さい。※現在の固定位置によりもっと回す必要な場合もあります。
下記は不具合症状がわかる動画です。
2.シリンダー接続部に潤滑油を付ける
1を試しても改善されない場合は、シリンダーが入る部分にグリスタイプの潤滑油を塗って下さい。もしシリンダーとの摩擦音が原因の場合、これを行うことで改善されます。
グリスはこちらが安くてオススメです。ネットで買うと配送料があるため高いですが、お店によりコーナン等の店舗のあるホームセンターで購入も可能です。
座面からシリンダーを外す方法はこちら
3.チェアを倒して、操作出来る状態にする
上記を試しても改善されない場合は、ケーブル調整が必要な可能性があります。
まずは操作しやすいように昇降を一番上まで上げて、レバーを前に倒した状態にします。
※レバーを倒しておかないと座面が反発して危険ですので事前に倒しておきます。
チェアを倒して頂き、ケーブル調整をしやすい状態を作ります。
4.ケーブルを調整する
手順1:リクライニングケーブルを見つける
裏側から見えている2本のケーブルのうち、右上にある1本がリクライニングと繋がっていますので、このケーブルを見つけて下さい。
手順2:ケーブル調整の構造を理解する
レバーを前にした状態で、リクライニング調整ケーブルを引っ張り、長さ調整を行います。
金属部分のケーブルが短くなると緩めることができます。この状態だとレバーを中央にしてもロックが出来なくなります。
ケーブル部分を引き出すと締め付ける調整ができます。逆にここまで引き出すと個体により、リクライニングが動かなくなります。
レバーを前にして調整しているのは、ケーブルを引き出す事ができるからです。前にしていないとケーブルが外せるほど緩みません。
また、ケーブルは引っ張りすぎても、ゆるすぎてもうまく作動しません。 調整がうまく出来ていないとギアがひっかかる場合があり、リクライニング可動時に異音がするのはこれが原因です。
手順3:ケーブル調整を行う
構造を理解したら、チェアを起こしてレバーを前に倒して、動作確認しながらケーブルの長さ調整を行って下さい。ケーブル調整時は座りながら少しずつ調整し、問題ない位置が分かればその位置でナットを固定して下さい。
調整はこちらのメンテナンス用7mm六角レンチを使用します。
ケーブル調整を行うために、まずは2つのナットを上記7mmスパナで緩めていただき、2つのナットが離れるようにして下さい。(写真はProですがやり方は同じです)
ナットが離れるとケーブル調整が可能になりますので、ケーブルの長さを調整して下さい。(写真はProですがやり方は同じです)
こちらの不具合は、2-3mm変わるだけで正常に作動しなくなるため、問題ない位置でしっかりナットを固定してください。輸送中の大きな振動でお届け時に調整が必要な場合がありますが、基本的にしっかりナット固定していればこのような問題は起きなくなります。
上記作業にて改善されない場合は、別箇所の要因による可能性がございます。
ご自身で解決が難しい場合は、引き取り修理・メンテナンスも含め、一度ラシカルサポートまでご相談ください。